小説『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番【非ネタバレのあらすじ付き】

ここでは小説『青春ブタ野郎シリーズ』の内容・読む順番について、ネタバレ抜きのあらすじを含めてご紹介していきます!

さて、やたら目を引く珍妙なタイトルですが、ご安心ください。
ジャンルは「SF+青春もの」な至極まっとうな作品です!(笑)

こちらは、電撃文庫刊行、鴨志田一『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』にはじまるシリーズ作品。
タイトルは一貫して「青春ブタ野郎は〇〇の夢を見ない」で統一されています。

日常に起こる不思議な現象「思春期症候群」に巻き込まれていく主人公「梓川咲太(あずさがわ さくた)」と彼を取り巻く登場人物たちの人間模様を描いた物語。

では、どんな内容なのか、実際に紹介していきましょう。

ブログ運営者より:
この記事の本文は読書家ライター・Ima_Meguruさんに書いて頂きました!

小説『青春ブタ野郎シリーズ』はこの順番で読む

さて「青春ブタ野郎シリーズ」2020年10月現在まで、全10巻刊行されています。
この作品を成立させているのは、3つの要素。
「主人公である咲太のスタンス」「思春期症候群」「各巻ごとにフィーチャーされるヒロイン1名」の三要素です。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番①:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:桜島 麻衣(さくらじま まい)
思春期症候群:透明化

ゴールデンウィークの最終日、神奈川県立峰ヶ原高等学校の2年生「梓川咲太(あずさがわ さくた)」が図書館で出会ったのは、一人の「野生のバニーガール」。

あまりに非現実的な光景に驚く咲太。しかし、もっと驚きだったのは、そのバニーガールを誰ひとりとして気にかけていないことでした。

「驚いた。君にはまだ私が見えてるんだ」

そう声をかけてきたバニーガール姿の女性は「桜島 麻衣(さくらじま まい)」。
同じ学校に通う一つ上の先輩であり、子役のころから芸能界で華々しい活躍をしてきた有名人その人でした。

彼女が語ったのは、自分の姿が他人から見えていない時があるという透明人間のような話。普通なら作り話にしか思えないその話を信じる根拠が咲太にはありました。
「思春期症候群」。かつて自ら身をもって体験したその不思議な現象が原因であると悟った咲太は麻衣の現象を解決すべく、奔走……しません!

……そうです。これが「青春ブタ野郎シリーズ」を通しての「咲太のスタンス」です。
普通なら主人公が問題解決に奮闘しそうな場面ですよね?

しかし咲太は問題を解決するのではなく、あくまでそのヒロインと関わりながら日常を過ごしていくだけ。
思春期症候群を抱えた当人と、その現象に理解を持ち、独特な距離感で接する咲太とが日常で接していく中で少しずつ解決に動いていくというイメージの方が近いでしょう。

2つのおすすめ情報
①シリーズ第一弾『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』はアニメ化もされています。
気になる人は『U-NEXT』というサービスで視聴可能です。
月額制のサービスですが、1ヶ月は無料で観られますので、体験期間を利用してぜひ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』をお楽しみ下さい!

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※本ページの情報は2020年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

②『青春ブタ野郎シリーズ』のオーディオブックが…!
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(2020年11月時点で第3弾まで出ています!)
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『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番②:青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:古賀 朋絵(こが ともえ)
思春期症候群:同じ日の繰り返し

桜島麻衣との一件の直後、今度は同じ日が何度も繰り返されるという現象に巻き込まれてしまった咲太。
原因を探る中で辿り着いたのは、後輩の一年生「古賀 朋絵」でした。

話を聞くと、自分の交友関係を守るために先輩からの告白を回避したいという朋絵。
そして彼女が咲太に頼んできたのは、「嘘の恋人関係を演じてほしい」というものでした。

「ザ・今どきの女子高生」とも言える朋絵。友人関係を大事にするために、メイクや話題の動画のチェック、SNSへの即時返信や空気を読むこと等々。
とにかく友達との話題についていこうと必死です。

そんな彼女にとって、携帯さえ持っていない咲太は「原始人」呼ばわりするほど真逆の存在。
そんな相手と嘘の恋人関係を演じる中で、朋絵の心中に起きる変化を描いた第二巻。

頑張って辿り着いた今の自分の姿。気に入っているはずなのに、でもどこか違う気もする。そこに朋絵がどんな答えを見出すのか注目のお話です。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番③:青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない

青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:双葉 理央(ふたば りお)
思春期症候群:存在の分裂

咲太の数少ない友人の一人である「双葉理央」。

夏休みのある日、彼女は「二人」になってしまいます。
原因も思い当たらないままに世界に二人存在していることになってしまった理央。
家にも帰れずにネットカフェで生活していたところ、タイミング悪く咲太と麻衣に遭遇。

理央の身の危険を案じた咲太は、麻衣の了承の上で理央を家に泊めることにします。
しかしその頃、もう一人の理央はネット上でとある問題を巻き起こしていて……。

咲太・理央・そしてもう一人の友人である国見佑真を含めた3人の友人関係を巡って物語が進行する第三巻。友人関係と恋心。状況と感情に板挟みになっていたところに、さらに降ってきた不思議な問題。

いったいその原因は何なのか。そして世界に残るのはどちらの理央なのか注目です。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番④:青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない

青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:豊浜 のどか(とよはま のどか)
思春期症候群:身体の入れ替わり

2学期の始業式の日。咲太がその日出会ったのは麻衣と金髪と派手めなメイクをした一人の少女。

少女の名前は「豊浜のどか」駆け出しアイドルグループ「スイートバレット」のメンバーの一人でした。

聞くと二人は、異母姉妹の関係。しかし二人の身体はなぜか入れ替わった状態になっていたのです。
解決方法もないまま、片や女優、片やアイドルとしての仕事がある二人は仕方なく入れ替わった状態のまま生活することに。
姉であり、自分にとって芸能界の圧倒的な存在である麻衣にコンプレックスを抱いていたのどか。

ひょんなことから、その本人として生活することになった彼女が何を感じるのかがこの話の根幹です。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑤:青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:梓川 かえで
思春期症候群:心の傷の表面化

咲太の妹である「梓川かえで」。彼女もかつて思春期症候群を体験した一人でした。

通っていた中学でいじめに遭ったことを機に、心の傷が本当に身体の傷として現れてしまうという現象。
その出来事をきっかけに、家から出られなくなってしまったかえでは、今もお家大好き少女として生活中。

そして、そんな妹を助けられなかったことを咲太は今も後悔していました。

そんなかえでがある日、自分のひきこもりをなおすために「今年の目標」として様々な出来事を書き記したノートを咲太に掲げます。

その項目の一つを達成すべく海に出かけた咲太・かえで・麻衣・のどかの四人。
ひとしきり遊んで帰ろうとした時、かえでの幼馴染である「鹿野琴美」が声をかけてきます。
しかしその時にかえでが示した意外な反応とは?

咲太とかえで。過去に思春期症候群を経験した二人を中心に物語が進む第五巻。
いわゆる「過去回」に近い立ち位置にあるお話ですね。

かえでの過去と現在に至るまでの経緯。そしてそこにある咲太の思いが描かれた内容です。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑥:青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑦:青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)
青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない (電撃文庫)

ヒロイン:牧之原翔子(まきのはら しょうこ)
思春期症候群:自分の姿が時々変化する

この二巻はいわゆる上下巻のような構成になっています。物語の中心は、かつて塞ぎこんでいた咲太を救った女性「牧之原翔子」。

咲太にとって恩人とも言える彼女は、その日、咲太と麻衣の前に「大学生の姿」で存在していました。
数カ月前は「中学生の姿」だったのに、です。

一体なぜ彼女は二つの姿があるのか、翔子が告げる理由は咲太にも大きく関係した衝撃の内容でした。

シリーズ中で最もSF色が強く、スケールの大きなストーリー。
アニメ放映後に劇場版として描かれた話でもあります。
かつてないほどの抗いようのない運命を前に、咲太はどういった行動を取るのか。そしてどういった解決法を導き出すのか。先の読めず、目まぐるしく変化する展開に注目です!

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑧:青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない (電撃文庫)

ヒロイン:梓川花楓(あずさがわ かえで)
思春期症候群:心の傷の表面化

不登校の解消のために少しずつ外に出る練習をはじめた花楓。

一歩一歩順調に日常を取り戻していく中で、彼女の高校への進路選択の時期が迫ります。
過去とこれからの未来。咲太と父親、そしてスクールカウンセラーの友部美和子も加えて、進路相談に臨む中、花楓が口にしたのは兄と同じ「峰ヶ原高校に行きたい」という言葉。

それは、ある想いとともに口にした花楓の決断でした。

第五巻に続き、妹である梓川花楓にスポットが当たる話。
五巻の話の続きのような内容になっていますので、それを読んだ人には是非とも読んでほしい内容です!

なんといっても、花楓のけなげな頑張りが読んでいて本当に応援したくなるんです!「自分は『普通』になれるのか?」「そもそも『普通』って何なのか?」不登校という経験があるからこそ突き当たるそんな問題は、読んでいて非常に考えさせられる部分でもあります。

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑨:青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない

青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない (電撃文庫)

ヒロイン:謎の少女
思春期症候群:世界線移動

ある日、咲太が見た夢。
それは七里ヶ浜に佇んだ自分に謎の少女が声を掛けてくるという夢でした。
しかもなぜかその少女は小さい頃の麻衣に……いえ、「役を演じる子役としての麻衣」にそっくりな姿をしていました。

意味不明な夢に思春期症候群を疑う咲太。しかし、自分はおろか、周りの人間関係にも原因を抱えていそうな人間が思い当たりません。

そんな中、離れて暮らしていた母親の容体が良くなり、咲太と花楓は約2年ぶりに親子の対面を果たすことになります。しかし、そんな咲太を待ち受けていたとんでもない出来事とは?

「第一部、完」という感じとでもいうのでしょうか。
最後にどうしても回収しなければならなかったであろう伏線についてのお話です。

というか、普通に読んでいる時は気付きませんでしたが、読了後の身からすると「なるほど、確かにこの話は不可欠だよな」と納得させられました。

咲太はまたしても謎の現象に巻き込まれるわけですが、注目はその原因が明らかになるシーン!
そのシーンを読んだ瞬間には思わずゾッとしてしまいました。そして結構な感動話です。
読むときは涙腺は強く持ってください。(笑)

『青春ブタ野郎シリーズ』を読む順番⑩:青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない

青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない 『青春ブタ野郎』シリーズ (電撃文庫)

ヒロイン:広川卯月(ひろかわ うづき)
思春期症候群:周囲に合わせた振舞いをする

ここから物語の舞台が変わり、大学生編へ!

前回の思春期症候群を最後に、不思議な現象に巻き込まれることのなくなった咲太。
あれから1年半。咲太は無事に大学に合格し、晴れて麻衣と同じ大学でのキャンパスライフを送っていました。

とはいえ、相変わらず麻衣は芸能活動に多忙で会えない日も多いのですが……。

新たに大学の中で出来ていく交友関係。
その中には同じ大学に通う豊浜のどか、そして、のどかと同じく「スイートバレット」のメンバーでもある「広川卯月」の姿もありました。

ド天然で空気が読めず、でもどこか人を惹きつける。彼女の際立った性格は大学内でも、自然と目につくようになっていました。

ある日、そんな彼女を講義内に見つけた咲太。友達グループに交じって談笑する卯月の姿に咲太はある違和感を覚えます。

「卯月が、空気を読んでる……?」

ところで、「〇〇年後」みたいな感じで第二部的に始まるのって、個人的に結構好きなんです。
新キャラクターが出てくるのはもちろん、これまで慣れ親しんだキャラクターの成長した姿が見られるのってワクワクしませんか?

この巻でも麻衣をはじめ、咲太の友人たちの少し成長した姿が描かれていて、読んでいて感慨深いものがありました。唯一、咲太だけが「いつも通り」なのは、逆に何だか安心感があありますし。(笑)

新キャラクターも登場し、久々に思春期症候群に巻き込まれた咲太。騒動を引き起こした意外な原因とは?
今後の展開が楽しみになる大学生編。開幕の一冊です。

おわりに。小説『青春ブタ野郎シリーズ』をお楽しみください!

「青春ブタ野郎シリーズ」。咲太たちの日常に突然起こる「思春期症候群」を中心に物語が進行する今作。
そこには必ず何かしらの原因があり、当事者となる人物がいます。そして咲太はその現象下でいつも通りの日常を過ごしていくだけ。

よくある「不思議な事件が起こってそれを解決する」といったお話では決してありません。

これは作品の「上手さ」でもあると思うのですが…。
不思議な現象下においても、世の中は変わらず流れていき、咲太や他のキャラクターたちも変わらずその日常の中にいます。
思うに、思春期症候群は作者が可視化したキャラクターの持つ「課題」であり、それを日常の中でどう向き合い、どうクリアしていくのか。それこそが、この作品の肝だと言えるのではないでしょうか。

そんな思春期症候群の根本にあるのは、ひょっとすれば自分の隣にあるかもしれないような出来事です。
読んでいると、なんだか自分にも心当たりがある気がして、きっと考えさせられることでしょう。

非日常な現象の下で、少しずつほどけていくキャラクターたちの心の動き。
そんな人間模様が魅力の「青春ブタ野郎シリーズ」。オススメですので、是非ともお楽しみください!

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