「キレイな海の情景が出てくる作品が好き」「読んでて癒される幸せな作品が好き」
そんな思いを持つ男性・女性ともにオススメしたい作品!今回はマックガーデン刊行、天野こずえ作「あまんちゅ!」のあらすじと感想についてご紹介します!
「ダイビング」をテーマに、高校生たちの日常を描いた物語で、作者である天野こずえ先生の作風や価値観が色濃く現れた、エッセイ的な面があるのが特徴です。
その反面、「『あまんちゅ!』ってどういう意味?」「いまいちつまらない……」といった声もネット上には見られるようで……。
なので今回はそれらの解説も踏まえながら、「じゃあどんな方にオススメなのか」についても、あらすじ&感想とともにお伝えしていきます!
ブログ運営者より:
この記事の本文は読書家ライター・Ima_Meguruさんに書いて頂きました!
タイトル”あまんちゅ!”の意味は?
さて、まずは「あまんちゅ!」というタイトルの意味からご説明しましょう。
このタイトルは、天野先生の造語。
海に素潜りする女性「海女(あま)」+沖縄方言の「〇〇んちゅ(~の人、の意)」を掛け合わせた言葉です。
なので、「あまんちゅ」とは海に潜る人=ダイバーのことですね。
ということで、冒頭でも紹介したよう作品のテーマはダイビング。決して海女さんがテーマというわけではありません(笑)。
伊豆を舞台にダイビングを通じて新しい世界に出会う高校生の女の子達の姿を描いた作品になっています。
よくありがちな「和気あいあいとする作品」というよりも、ダイビングシーンや日常の何気ない風景。そこにある小さな幸せを描いた心温まるストーリーを軸にした癒し系作品になっています。
『あまんちゅ!』のあらすじ
高校入学を期に、東京から伊豆へと引っ越してきた16歳の少女、「大木双葉(おおきふたば)」。
今まで慣れ親しんだ土地、そして友人と離れ離れになったことで、不安な思いとともに彼女の新生活はスタートします。
そんな彼女が同じクラスで出会ったのは「ぴかり」こと「小日向光(こひなた ひかり)」。
明るく何事にも前向きな考え方を持つぴかりは、前の座席になった双葉に対してもグイグイと話しかけてきます。
「お『でこ』にある眉毛が薄いから、点々を取って『てこ』!」
そんな変なあだ名を付けられたりと、入学初日から双葉、もとい「てこ」は振り回されっぱなし。
そんな二人が放課後に向かったのは、とある部室。中に入ってみると部員も顧問も不在。その代わりに目に飛び込んできたのは、壁や天井いっぱいの水中写真、それとハンガー掛けされて並んだダイビングスーツの数々でした。
見慣れないモノばかりのその部室に、てこは思わず興味津々。
そんなてこの様子を見て、ぴかりは「着てみよう」と提案します。
ぴかりのペースに巻き込まれている自分に、「いけない」という思いを抱くてこ。
それでもぴかりを見ていると、なぜだか自分もそうしたくなる。
好奇心に身を任せ、初めてのダイビングスーツ着用。そしてプールへとダイブ!
その時心に感じたのは、今までにないワクワク感と確かな心地よさでした。
ぴかりはてこに、一緒にダイビング部に入らないかと誘います。
思いがけず開かれた新しい世界に、てこはその一歩を踏み出して行くのでした。
『あまんちゅ』はアニメ化もされています。
気になる人は『U-NEXT』というサービスで視聴可能です。1ヶ月は無料で観られますので、体験期間を利用してぜひ『あまんちゅ!』をお楽しみ下さい!
公式ホームページはこちらから⇒『U-NEXT 』
※本ページの情報は2020年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
『あまんちゅ!』はつまらないという意⾒も…?
「あまんちゅ!」はその美麗な世界観の反面、ストーリー的な浮き沈みが多いわけではありません。
そのため、「つまらない」という意見も見受けられます。
この点の大きな要因となっているのが、作者の作風や価値観が非常に色濃く反映された作品だからという部分です。
前作「ARIA」から引き続く、天野こずえ先生の作品の特徴。
それは「物事を前向きに捉えること」「何気ない小さなことに幸せを見出す」といったような、日常を少し幸せにしてくれるような価値観が満載な点です。
今作の「あまんちゅ!」においても、そのテイストは健在。なので、作者の価値観が反映された、エッセイ的要素がある作品と言えるでしょう。
しかし、度合いが強すぎるものには、得てして反発が付き物。
青春ストーリーのような話の浮き沈みを期待したり、癒し系作品が読みたいといった欲求のないままこの作品に触れると、「思ってたのと違う……」となってしまうのです。
「つまらない」というより、「その人に合わない」といった方が正しそうですね。
なので、この作品は、
「海の綺麗な情景が出てくる作品が好きな方」
「日常を前向きに捉えたくなるような考え方に抵抗がない方」
「読んでいてゆっくり幸せな気分になるような、癒し系作品が好きな方」
そんな人々に向けてオススメできる作品です。
『あまんちゅ!』はここが面白い!
- 女性にも断然オススメ!幸せになれる価値観満載!
- 美麗な世界観を引き立てる、絶妙なコマ割り!
ポイント①:女性にも断然オススメ!幸せになれる価値観満載!
作品のオススメポイントは先ほどの話に繋がる部分。読んでいて幸せな気分になれる考えに溢れている点ですね。
天野先生の美麗な絵も相まって、「こんな風に考えられるといいなぁ」と思わされるシーンが満載なのです。
以前に同じ伊豆のダイビング作品である「ぐらんぶる」を紹介しましたが、あれとはまさに対極にあるような作品。(笑)
あっちが「笑い全振りのギャグ漫画」なら、「あまんちゅ!」は綺麗な世界観の溢れる癒し系。
作風も結構少女漫画に近い部分があるので、癒し系作品が好きな女性にもオススメできる作品だと思います。
実際に日常生活に取り入れてみたいと思える考え方も多くて、読んだ後に少し前向きな気分になれる点がこの作品の良さですね。
紹介がてら、個人的なお気に入りセリフを挙げるとしたら、これです。
「楽しい」は最強っ 「楽しい」は正義っ そして「楽しい」は無限大!
天野こずえ『あまんちゅ!』(マックガーデン)
好みが合いそうな人は是非とも、「天野ワールド」に触れてみてください。
ポイント②:美麗な世界観を引き立てる、絶妙なコマ割り!
この作品で是非とも見てほしいもう一つのポイントが、見どころとなる場面の「コマ割りの絶妙さ」ですね!
「あまんちゅ!」を読みながら、なぜこんなにと力いっぱい作品の世界観に引き込まれるのかと改めて考えてみました。
そして気付いたのが、絵の綺麗さを引き立てるコマ割りの上手さ。
ページをめくっていくにつれ、少しずつ気分が前に向いていく。そしてそれが高まって次のページを開くと、驚くような景色が視界いっぱいに飛び込んでくるのです。
感覚としては、実際に作品内のその場所に立っているような気分。
感嘆する思いとともに、気付けば作品の中に引き込まれてしまっていることでしょう。
そう気づいて、前作の「ARIA」を読み返してみると、やはりそれに近い傾向がありました。なので、この部分は天野作品を成立させる上で、欠かせない要素の一つだと思っています。
作品を手に取ってみて「こういうことか!」と分かってもらえれば、きっと一気に作品を好きになってもらえると思います。
おわりに:『あまんちゅ!』の感想
「あまんちゅ!」は、「ダイビングがテーマ」「癒し系作品で有名な天野先生の作品」という個人的にドンピシャに刺さる要素があったことで手にとった作品でした。
「合う」「合わない」がある部分は否定できませんが、今回紹介したオススメポイントに合うかもと感じた方には是非一度手に取ってもらいたい作品です!
2度アニメ化もされていますが、私は漫画がオススメですね。コマ割りの部分に通じる話ですが、やはり漫画でないと、なかなかこの作品の魅力を表現しきるには難しい部分はあると思うので。(入り口としてはアニメが入りやすいと思いますが)
「読んでいて幸せになれるような作品を読みたい」
そんな考えを持っている方には是非ともオススメの作品です。男性女性関係なく楽しんでもらえる作品だと思うので、気になる方は是非一度手に取ってみてください!
『あまんちゅ』はアニメ化もされています。
気になる人は『U-NEXT』というサービスで視聴可能です。1ヶ月は無料で観られますので、体験期間を利用してぜひ『あまんちゅ!』をお楽しみ下さい!
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※本ページの情報は2020年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。